今日はいつもと違って真面目に書こうと思います。
去年そして今年早々東南アジアは大きな災害に見舞われました。
04年12月26日の津波では16.5万人以上(05/1/7)の方々が
お亡くなりになり、僕の愛するタイでもたくさんの被害者が出ました。
今日ふと手にした雑誌『Friday』にはタイの悲惨な現場の写真があり、
そこには数々の遺体が並べられてて、
改めて今回の災害の大きさに気付かされました。
自分の知り合いのタイ人も実際に津波の被害に遭い、
命かながら逃げてきたというメールも読みましたし、
自分の留学先であったタマサート大学の友人は、
「私の友人は今も行方不明のままで安否がわからない」
とチャットのなかで言ってました。
インドネシアでは津波の被害後、孤児や女性に対する人身売買の横行が深刻化し、アチェ(スマトラ島北部)の子供がスマトラ島・メダンへ売り渡されているという状況が広がりつつあり、国連も強く懸念しているとありました。
また、著名人の義援金は金額ばかりが取りざたされ、まるでステータス・コンテストのような雰囲気になっているし、国は国で国家をかけて支援の額を競い争っています。そんななかインドは各国の義援金申し入れを断り続け、インド大国としての面目を保とうとしているともありました。アメリカは東南アジアの国に最大限の協力をするとパウエル国務長官が早々に表明し、イラク戦争でできたイスラム国家(インドネシア・マレーシア・*またタイ南部)とアメリカとの溝を埋めようと奔放中、と、まさに外交政策が見え隠れ。
(個人的に留学中に外交政策をかじったので興味のある分野ではあります。)
一方、〔インド洋を襲った大津波で人口比で最も犠牲者を生んだのはスウェーデンなど北欧諸国だ。〕との記事も目にしました。そのうち最も被害を受けたのはスウェーデンで、五日の時点で死者数は五十二人に達し、約千九百人が依然として行方不明。人口八百八十八万人の小国としては大きな数字で、テレビの調査によると国民の十人に四人の親族か知人が死亡か負傷または行方不明。とのことです。(世界日報ネット版 引用) スウェーデンで思い出すのが留学中にお世話になった同じく留学生のスウェーデンの友人。彼はおそらく今もタイで暮らしていると思うので、元気に暮らしているのか気になります。
そして気になることと言えば、先程目にした「ベトナムで鳥インフルエンザ再発」の記事。記事によれば過去一週間の間に5人の感染が確認され、感染者のうち2人は死亡、3人は重体とのこと。自分がタイに留学中だった一昨年から昨年にかけてもベトナムやタイで鳥インフル感染が報告されて、一時は自分の好きな焼き鳥が姿を消したという時期もありましたが、このときは全然鳥インフルに対する危惧や恐怖心はありませんでした。対岸の火事のようにさえ感じていましたが、今更なんでこの記事に目がいったのかというと、今日バンコクの彼女から電話で「弟が原因不明の発熱・嘔吐を繰り返して入院することになったんだけど、採血を6回もしたのに医者も原因がわからないの。」って連絡が来たためです。自分は医者でもないし状況をよく聞いたわけでもなかったのでなんとも言えなかったのですが、ちょっと慌ててた彼女の声が妙に焦りと自分は何もしてやれないとのもどかしさを感じさせました。本来なら彼女が一番苦しいときや悩んでいるときにそばに居てあげることが彼氏の役目かもしれませんが、今日ばかりは遠距離の「壁」を感じた瞬間でした。
去年から今年にかけて、また大きく見れば2年前のSARSの時から東南アジアは災害に見舞われています。「遠くの日本より近くのアジア」と、どこかの航空会社のフレーズをもじっちゃってますが、これまで僕は海外ばかり目を向けてきました。そもそも旅の行き先がアジアばかりで国内旅行はこれぽっちも考えてなかったためです。昨年を漢字一文字で表した「災」という文字。今更書く必要もないかしれませんが、日本も台風や中越地震と大きな災害に見舞われてきました。現在でも仮設住宅や公民館等で生活し、自分の家で暮らせない方々が居ることを自分はそんなに改めて考えることもありませんでした。ですが、今年は自分が被害者を受けた方々の立場・視点に立って物事を考えてみることに挑戦しようと思った1日でした。
長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございました。
最後にこんな記事も目にしました。
「ロイター通信によると、デンマークのホームレスらがスマトラ沖地震の復旧支援のため募金活動に乗り出し、6日までに約1万9000クローネ(約35万円)を集めた。同国政府による当初の支援額1000万クローネ(約1億9000万円)を「少な過ぎる」と批判するホームレスらが、自発的な募金に立ち上がった。」
自分には何かが足りないと感じちゃいました。