2002年10月19日-10月27日 9日間
タイ王国
バンコク - メーホンソン - パーイ
- チェンマイ - バンコク
02年10月、大学の授業もスッポけて一路タイへ向かった。目的は彼女の誕生日記念とタイの北部メーホンソンに住むパダウン族に出逢うため。自分がパダウン族を初めて知ったのは相川欣也と楠田枝里子が司会をしていた「なるほど・ザ・ワールド」でした。当時小学生だった自分には、まさかこうして実際に通称・首長族と呼ばれるパダウン族に出逢い、彼らとタイ語で会話を楽しむようなことは想像できなかった。。
夜行バスで片道17時間、くね曲がった山道をひらすら北へとメーホンソンへ向かった。これはメーホンソンの街を展望できる山中から撮った写真です。左上に見えるのが空港の滑走路。
これは上の写真の湖の隣にあるミャンマー寺院。タイの寺院とは様式が違い、タイの寺院ばかりを見てきた自分には新鮮でした。1泊目はこの湖のほとりにある2人で100B(270円)のGHに泊まった。
僕の隣に居る少女がパダウン族の子供です。もともとは満月の夜に産まれた女の子のみが首にリングをつける習慣だったのが、いつしか観光収入頼りの生活になり全員つけるようになってしまいました。彼らはもともとミャンマー人のシャン民族でミャンマーの独裁体制にゲリラとして対抗してたのですが、迫害から逃れるためタイ領土に逃げてきた悲しい歴史を持つ民族なのです。(こんなことを書いたらシャン民族から怒られそう。。。)
これが彼らパダウン族が暮らす民家です。軒先には彼らの写真や手工芸品といったお土産が並び、道行く旅行者にも気軽に写真を撮らしてくれました。
本音を書けば、彼らのビレッジへの入場料をうちら旅行者から取ってそうした観光財源から彼らの生活が成り立ってるので、写真に応じぜざるを得ない現状というのがあるのです。。。
最初は彼らパダウン族に実際出逢えたことで喜んでたのですが、小さな子供が観光収入のために首に重いリングを巻き、自分の想いとかを隠してどこから来たかもわからないようなうちら旅行者に笑顔を振りまいてくれてるのをファインダー越しに覗くと、写真を撮るよりも彼らと会話を交わし、「将来何になりたいの?」とか「勉強は好き?」とか、決まりきった将来ではなく、自分の意思で何かできるようにならないものか、と思ってしまいました。
タイの奥地で出逢えた笑顔。瞳には力があり、笑顔は最高に可愛かった。彼女は同じパダウン族でも首を長くするのではなく、耳たぶを広げる民族で、銀の金具とそのなかに見えるピンクのもので耳のピアスの穴を拡張しています。当時書いてた日記には「今日は最高に可愛い写真が撮れた。またいつか彼女が大きくなった頃、この写真を携えて彼女に会いに行きたい。」と書いてあります。
僕は子供が大好きなので旅の写真には結構子供が被写体で撮ってあります。やっぱり子供の笑顔にシャッターを切ると、かなり満足しちゃいます。
この旅はタイ人の彼女と一緒に行ったので、山岳民族の彼らともタイ語で会話でき、楽しい時間を過ごすことができました。昔テレビで見て衝撃を受けたパダウン族(通称・首長族)に出逢えたこの旅は、まさに「タイのパダウン族にヨウスケが出会った。」って感じです。自分の大好きな番組・世界ウルルン滞在記をパクっちゃいました。またいつか、彼らが成長して大きくなった頃、この写真を携えて彼らに会いにいこうと思います!山岳民族は結婚するのが早いからあと10年後には彼らにも子供がいたりして!?