俺にはどうすることもできない。結局ぼくは日本に居る事を選んだのだから。大事なひとが苦しんでいるときにそばに居てあげられなくてなにが恋だ、なにが愛だ。俺って人間は小さいくせに言う事ばかりでかくて行動が伴っていないただの子供みたいなやつで、そこに通知表があればとっくに赤色で1と返ってきていることだろう。そしてこんなことはblogに書くことではないかもしれないけど、ぼくは動揺を隠し切れないでいる。。元カノのオーのことだ。もはや胸を痛める相手ではないのかもしれない。ただ、まだぼくはあいつが好きで、あいつが苦しんでたら同じようにぼくも苦しい気持ちになる。。「心配しないで」と言いながら咳き込むあいつの声が痛かった。ぼくは「そばに居たいよ・・・」としかいえなかった。そして自分の無力さを心から恨んだ。
ぼくがベトナム・カンボジアを旅中にオーの体調不良の知らせを聞いてプノンペンからバンコクへと急いで向かったのがもう2年前。その2年間のあいだ、あいつの肺の中で息を潜めてた菌があいつの体を徐々にむしばんでいたらしい。あいつにとって俺は別れたただの元彼だし、遠くにいるのだから一層のことすべてを内緒にしてくれてれば"あいつの優しさ"となってたかもしれない。けど「Don't worry...」の題で始まるあいつのメールと今日の電話の声は間違えなくぼくを心配させるのに十分過ぎるものだった。昔の事をよく知ってるのは今のあいつの彼ではなくこの俺なんだってフラれた男のひがみがぼくの心の中に残っていて、blogでこんなの書くのはかっこ悪いけど、もし世の中でたったひとり、ぼくを必要としてくれる人があいつであればぼくはもうほかには何も要らないから。今の彼じゃなくてぼくを必要として欲しい。